(児童養護施設 双葉園)
東京都同胞援護会が運営する児童養護施設『双葉園』に、新卒で入職したYさん。資格もなく専攻も違う分野に「自分は大丈夫だろうか」と不安を抱えていたものの、今では児童指導員として活躍するヒーローです。「入職してからはいいギャップがいっぱいでした」と語るYさんに、仕事内容とやりがい、職場の雰囲気や子どもたちとの関係性、ワークライフバランスなどについてお話を伺いました。
「目の前の子どもたち」と向き合う日々が、私を成長させてくれる
希望を聞いてもらいながら決まった配属先
どのような学生時代を過ごされていましたか?
大学は心理学部に進んだのですが、人への興味と、身近な人が精神疾患を抱えていたことがきっかけです。もう、心理学部しか入りたくない、というくらい入学前から強く志望していました。実際に心理学を勉強してみると、それまで表面的にしか分からなかったことが、「こういう仕組みがあって、こういう症状が出てくる」と体系的に理解できるようになって、世界が広がった感覚がありましたね。
卒業論文では、精神疾患のある親のもとで育つ子どもの発達をテーマに取り組みました。子どもだけでなくお母さんの支援もしていきたいという思いが芽生えたのもそのころで、それが母子生活支援施設への関心につながっていきました。
部活やサークル活動は、中学時代はバドミントン部に所属していたのですが、大学では居場所や生きづらさに注目した交流サークルに入っていました。同じ学校の生徒で定期的に集まって意見交換をしたり、文化祭ではトークショーのような場を設けたり、孤立しがちな人たちの居場所を一緒に作っていくような取り組みをしていました。
今の職場はどうやって知ったのですか?
就職活動時は、もともと心理士を目指して大学院進学を考えていましたが、方向を変えて夏ごろから本格的に動き始めました。マイナビで検索していたところ、東京都同胞援護会を知りました。
入職を決めた理由はいくつかあります。まず、法人が大きくて、法人内で施設を異動できるという点に魅力を感じました。「もし今の施設や仕事が合わなくても、別のところでチャンスがある」という選択肢があることが、安心感につながりました。また、引越し費用の補助が出ることや、昇給・賞与の制度が整っていることなども、決め手になりました。
採用は「児童・女性支援系グループ」という枠で入り、女性自立支援施設・母子生活支援施設・児童養護施設の3つの配属先があったのですが、こちらの希望も聞いてもらいながら段階的に職場を絞って、という感じで配属先が決まっていきました。
子どもたちの拠り所を目指して
児童養護施設では、どのようなお仕事をされているのですか?
施設内は複数のユニットに分かれており、職員もそれぞれのユニットに配属されるのですが、私が所属するユニットは10歳から18歳前後の女の子たちが中心です。毎日の食事・洗濯・学習支援といった生活全般のサポートをしています。
あと、うちは施設外での活動も多く、週末にはユニット単位で映画を観に行ったり、遊園地へ行ったりすることもあります。また、企業や団体からスポーツ観戦などへの招待をいただく機会もあり、子どもたちと一緒に普段とは違う体験ができるのもこの仕事ならではだなと思います。
職員の男女比は女性が7割ほどで、年齢層も比較的若めです。施設内は複数のユニットに分かれており、職員もそれぞれのユニットに配属されるのですが、施設全体では80人ほどの職員が働いています。

どのようなシフトで働かれているのですか?
シフトは、朝番(6:00~15:00)・昼番(13:00~22:00)・日勤(9:00~18:00)・宿直(13:00~翌15:00の26時間勤務)が基本です。宿直は月に3~4回ほどあります。昼夜逆転することが多いので、生活リズムが崩れると感じる方もいるようですが、私は体質的にあっていたのか比較的すぐに順応できました。
お仕事をする上で大事にされていることは?
何気ない会話であったり、子どもたちとのこまめなコミュニケーションを大事にしています。日中は子どもたちも学校に通っているので、コミュニケーションを取る機会は、食事の時間や夜寝る前の20分間の自由時間くらいしかありません。中学生以上の子には施設からスマートフォンを貸与しているので、最近は自室で過ごす時間が増えた子もいますが、こちらから話しかければ話してくれる子が多いです。
そうした時間で、今日あったことや悩みごとの相談とかを聞いて、少しでも子どもたちの拠り所になってあげたいなと思っています。正直、子どもたちとぶつかることもありますが、振り返りをして新しい対応を試していくうちに、雨降って地固まるではありませんが「前よりいい関係が築けてきたな」と感じる瞬間があります。その瞬間が、私の一番のやりがいです。
優しくて、穏やかで、個性豊かな先輩たちに囲まれて
同僚の方など、職場の雰囲気はいかがですか?
入職前の説明会では、離職率が高いということを正直に話してもらっていたので、「自分は大丈夫だろうか」と思う部分もありました。でも実際に働き始めてみると、先輩たちがとにかく優しくて、穏やかで、個性豊かな方ばかりで、本当に恵まれた環境にこれたなと感じました。
例えばシフトの引き継ぎタイミングで、「こういう場面があったのですが、どうすればよかったでしょうか」と先輩の方に相談すると、「次はこうしてみよう」と丁寧に答えてくれて、いつも学びをいただいています。ユニットの方がそうやって関わってくれるので、「みなさんがいるから自分も頑張ろう」という気持ちになれます。
アドバイスだけでなく、自分の意見が言える雰囲気もあり、活発に意見が交わされています。最年長の先輩は12年以上働かれていますが、キャリアの長い方とも距離が近く、相談しやすいので助かっています。
ワークライフバランスはどうですか?
お休みの日もシフトで決まるのですが、月5日間は希望休を申請できて、平日・休日を問わず取得可能です。有給休暇については、リーダーの方から積極的に案内してくれる文化があって、消化しやすい環境が整っています。連続休暇もリーダーに相談すれば調整してもらえます。
私はアイドルが好きで、よくライブやイベントにも行っているのですが、平日開催のライブにも参加できるのは、シフト制ならではのメリットですね(笑)。子どもたちとも、よく好きなアイドルの話で盛り上がってます。そういう意味では、普通の会社員の人より融通が利く部分もあって、趣味やプライベートの時間もしっかり確保できているなと感じます。仕事とプライベートのメリハリがついていて、休むときはしっかり休める環境です。

資格の有無よりも、目の前の子どもたちとどう関わるかが大切
今後、どのようなキャリアを歩んでいきたいと考えていますか?
今の職場がとても恵まれた環境だと感じているので、もう何年かはここで頑張りたいという気持ちがあります。と同時に、福祉系の資格を取ることも目標にしています。資格がなくても現場で働けてはいますが、資格を取得したうえで、将来的には母子生活支援施設など別の施設でそのスキルを生かしてみたいなと考えています。
東京都同胞援護会では、働きながら資格取得をサポートしてくれる研修や制度があります。今の現場で地に足をつけて頑張りつつ、次の挑戦を見据えてスキルアップをしていけるのもこの環境ならではだと思っています。
最後に、就活中の学生の方へのメッセージをお願いします!
福祉の仕事、特に児童養護施設での仕事は、想像しにくいところがあると思います。私も入職前はほとんど何も知らない状態で、正直不安でした。でも実際に働いてみると、想像と違うポジティブなギャップがたくさんありました。先輩がこんなに優しいとは思っていませんでしたし、子どもたちと映画や遊園地に行けるとも思っていませんでした(笑)。
資格がなくても、専攻が違っても、関係ありません。私も入職前は資格がないことを不安に思っていましたが、実際に働いてみると、資格の有無よりも目の前の子どもたちとどう関わるかの方がずっと大切だと感じました。それに、資格を持っていても離職する方もいれば、資格がなくても現場で力をつけていく方もいる。だから、まずは入職してから考えれば十分だと思っています。
働きながら資格を取れますし、法人内での異動という選択肢もあります。少しでも興味があるなら、とにかくやってみることをおすすめします。やっぱり、やってみないと分からないことの方がずっと多いので。ぜひ一緒に頑張りましょう!
Yさんの不安を温かく包み込んでくれたのは、ともに働く現場の先輩たちでした。迷ったときはすぐに相談でき、自分の意見も聞いてくれて、成功も失敗も分かち合える。そんな「ひとりじゃない」と思える環境だからこそ、目の前の子どもたちに向き合う自信が湧いてきます。Yさんが働く東京都同胞援護会では、社員間のアットホームなコミュニケーションが文化であり、人事部の定期面談や外部の相談窓口も用意されているので、いざと言う時に支えてくれる体制が整っています。
東京都内に特化した福祉法人

東京都同胞援護会は、東京都内で高齢者支援、障がい者支援、保育支援、児童・女性支援の施設を運営する社会福祉法人です。全学部・全学科対象に新卒採用を行っており、法人内研修による資格取得支援、興味がある別事業への異動など、入職後のキャリアチェンジの選択肢も豊富なため、「まだ進路を固めきれていない」という学生の方にもおすすめです。また法人内外に相談窓口を設置するなど、福祉の仕事が未経験の方でも働きやすい環境づくりがされています。
