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新卒で児童指導員として働くことを考えている方に向けて、仕事内容や働く環境、将来性などをまとめました。児童指導員という仕事の役割や魅力、実際に新卒で児童指導員の仕事をはじめた先輩の方のインタビューなどを掲載しています。

児童指導員ってどんな仕事?

介護や保育の仕事は想像できても、児童指導員の仕事はあまりイメージできていないという方も多いのではないでしょうか。児童指導員とは、様々な事情で家庭での養育が難しくなった子どもたちを保護して自立を支援する、児童養護施設で働く職員のことです。

人生の大切な時間を伴走するという責任

児童指導員の仕事は、やりがいを超えた「寄り添い」が求められる仕事だと言います。児童養護施設で暮らしているのは1~18歳の子どもたちで、人生における最も多感な時期を児童指導員と一緒に過ごします。長く生活をともにしていく中で、子どもたちとぶつかることや上手くいかないことももちろんでてきますが、そこにはやりがいだけでなく、目の前にいる子どもの人生の一部に関わっているんだという責任感も持って接さなくてはいけません。

特別なことをしようとするのではなく、まずは子どもたちのそばにいて、寄り添い続けること、それが児童指導員という仕事の本質でもあります。

INTERVIEW
Yさん
(児童養護施設 双葉園)
お仕事内容:児童指導員
入社年:2025年
趣味:アイドルの推し活
資格がなくても、専攻が違っても、挑戦できる環境がある

東京都同胞援護会が運営する児童養護施設『双葉園』に、新卒で入職したYさん。資格もなく専攻も違う分野に「自分は大丈夫だろうか」と不安を抱えていたものの、「入職してからはいいギャップがいっぱいでした」と語るYさんに、仕事内容とやりがい、職場の雰囲気や子どもたちとの関係性、ワークライフバランスなどについてお話を伺いました。

児童指導員の仕事内容

児童指導員は、主に0歳から18歳までの子どもたちを対象に、健やかな成長と日常生活のサポート、将来的な自立への支援を行うお仕事です。

  • 日常生活のサポート…手洗い、うがい、食事のマナー、着替え、トイレなど、日常生活で必要な行動をサポートし、習慣化できるように支援します。
  • 社会性の向上を促すアプローチ…他者との関わり方やルールの守り方を教え、集団生活の中でのコミュニケーション能力を育みます。
  • 保護者への相談支援・フィードバック…日中の子どもの様子を伝えたり、家庭での悩みを聞いたりして、保護者と協力しながら支援方針を考えます。
  • 学校や地域機関との連携…学校での様子を共有したり、自治体や相談支援事業所と情報交換を行ったりして、子どもを取り巻く環境を整えます。
  • 事務作業・記録作成…毎日の活動記録や子どもの成長度合いをまとめ、他の指導員や関係機関と連携できるようにします。

このように、児童指導員の仕事は子どもたちとのコミュニケーションを主体に置きながら、家庭や教育機関との連携も欠かせません。単なる預かりではなく、一人ひとりの成長を長期的に見届ける専門職です。

児童指導員の資格について

厳密には「児童指導員」という名前の公的資格は存在しません。特定の条件を満たすことで就業後に児童指導員を名乗ることができる任用資格となります。

児童指導員の任用資格をとれる条件

  • 大学・大学院で特定の学部を卒業する…社会福祉学、心理学、教育学、社会学の学科を卒業している。
  • 教員免許を持っている…幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭の教員免許を持っている。
  • 国家資格を持っている…社会福祉士、精神保健福祉士の資格を持っている。
  • 実務経験を積む…高校卒業者は児童福祉事業(放課後等デイサービスなど)で2年以上の実務経験。中学校卒業者は児童福祉事業で3年以上の実務経験。

支援内容によって異なる職場環境

施設ごとに対象となる子どもの年齢や特性、支援の内容が異なります。どのような場面で子どもに関わりたいかを整理したうえで自分に合った職場を選ぶことが、長く働き続けるためのポイントです。

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児童養護施設 様々な事情で家庭での養育が難しくなった子どもたちを保護して、自立の支援をする施設。
放課後等デイサービス 学校に通う障害のある子どもたちが放課後や休日に通い、発達を促すための施設。
児童発達支援センター 未就学の障害のある子どもたちが、日常生活の訓練や知識を習得するために通う施設。
児童心理治療施設 心理的・情緒的な問題を抱え、短期間の入所や通所が必要な子どもを対象とした施設。
障害児入所施設 家庭での養育が困難な障害のある子どもが生活し、保護や自立支援を受ける施設。
乳児院 何らかの理由で保護者と生活できない乳幼児(原則2歳まで、必要時は就学前まで)が入所する施設。

児童指導員に向いている人・向いていない人とは?

児童指導員は、子どもたちとのコミュニケーションが最も重要な仕事です。大前提として目の前の子どもにしっかり時間をかけて向き合えるかどうかが大切になってきます

【向いている人】小さな変化を見逃さず喜べる人

  • 子どもと関わることに喜びを感じられる
  • 一人ひとりの個性や特性をありのまま受け入れられる
  • 表情や行動の小さな変化に気づける観察力がある
  • 職員同士で連携しながら支援に取り組める協調性がある

子どもの成長は急には現れません。だからこそ、日々の小さな変化を積み重ねとして捉えられる人ほど、仕事に深いやりがいを感じやすくなります。「できなかったことが少しできるようになった」という瞬間を喜べる感性が、長く続けるうえで大きな支えになるでしょう。

【向いていない人】「正解」を求めてしまう気質の人

  • 思い通りにいかない状況にストレスをためやすい
  • 予測外の子どもの行動に動揺しやすい
  • 気持ちの切り替えに時間がかかる
  • 支援に「正しい答え」を求めすぎてしまう

児童支援は子ども一人ひとりの特性が異なるため、昨日うまくいった対応が今日も通用するとは限りません。正解のない状況でも試行錯誤しながら関わり続ける姿勢が、日々の現場では求められます。完璧な対応よりも、柔軟に動ける姿勢が重要です。

新卒で児童指導員をはじめるメリット

早期から子ども支援の実践経験が積める

児童指導員は、新卒からでも現場に入りやすい職種です。学生時代に心理・教育・福祉系の学部で学んだ知識を、現場で実践に結びつけながら療育や発達支援の経験を積み上げることができます。

子どもとの関わり方は座学だけでは身につかず、日々の現場での積み重ねによって育まれるものです。早い段階から実務に携わることで、支援の専門性を着実に高められる点が新卒入職の大きな利点だと言えます。

さらに経験を重ねれば、より高度な支援を担う児童発達支援管理責任者(児発管)へのキャリアアップも可能です。

子どもの成長に長期的に関われる

児童指導員の仕事では、新卒の頃からの長期間、できなかったことができるようになる子どもの成長過程に継続的に立ち会えます。

言葉でのやり取りが苦手だった子が少しずつ気持ちを伝えられるようになったり、社会性が育まれて他者と関われるようになったりと、長い時間をかけて積み重なる成長に伴走できるのがこの仕事の醍醐味です。

成果がすぐに見えにくい分、変化が現れたときの手応えは格別で、保護者から感謝される場面もあります。長期的な関わりにやりがいを見出せる人にとっては、充実感の高い職種といえるでしょう。

児童福祉分野の需要が高まっている

厚生労働省の「令和6年社会福祉施設等調査の概況」では、放課後等デイサービス事業所は22,643事業所で、前年より7.2%増加。利用ニーズも拡大傾向にあり、こども家庭庁資料では、放課後等デイサービスの利用者数は2022年度時点で30.6万人と、2012年度の約5.7倍となっています。

施設数の増加に伴い人材の採用ニーズも高まっているため、新卒でも挑戦しやすい状況です。成長が続く分野で早めにキャリアをスタートさせることは、将来の安定的な就業にもつながります。

参照元:厚生労働省「令和6年社会福祉施設等調査の概況」【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/24/dl/gaikyo.pdf)

福祉分野でキャリアを広げやすい

現場での経験を積むことで、リーダー職や主任といった役職に就く道が開けます。なかでも注目されるのが、支援計画の作成・管理を担う児童発達支援管理責任者(児発管)へのステップアップです。実務経験の要件を満たし、研修を修了することで取得でき、給与面での向上も期待できます。

また、保育士・社会福祉士・特別支援教育など関連資格を取得することで、福祉業界内での転職や活躍の場を広げることも可能です。専門性を積み上げながらキャリアの幅を広げやすい職種といえます。

児童指導員の仕事は大変?新卒が知っておきたいポイント

一人ひとりに合わせた支援は簡単ではないが解決方法もある

子どもの特性や発達段階はそれぞれ異なり、同じ声かけや対応が全員に通じるわけではありません。ある子には効果的なアプローチが別の子には逆効果になることもあるため、支援に「これが正解」という一律の答えを求めることが難しい場面も多くあります。

ただし、こうした個別対応の難しさは経験を重ねることで少しずつ解消されていくものです。チームで情報を共有しながら試行錯誤を続けるなかで、各自の対応力が培われていくのが、児童支援の現場の特徴だと言えます。

職場によって大変さの度合いは異なる

児童指導員の仕事では、突発的な行動への対応が必要な場面や、保護者との丁寧なコミュニケーションが求められる場面もあり、精神的な負担を感じることはあるでしょう。記録や個別支援計画の作成といった事務作業も施設によっては負担の種です。

ただし、多くの施設では複数の職員がチームで支援に当たる体制が整っており、困ったときに先輩職員や同僚と相談できる環境であれば、負担を分散できます。「一人で抱え込まない」仕組みが機能している職場を選ぶことが、新卒のうちは特に重要なポイントです。

給与は初任給だけでなく長期的な展望で考える

東京都における児童指導員の平均年収は、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」のデータをもとにすると約524.5万円(2026年4月21日調査時点)とされています。

一方で、公立施設と民間施設の間には大きな差があり、夜勤対応の有無や処遇改善手当の支給状況、保有資格によっても収入は変動。近年は人材確保のニーズを背景に処遇改善の動きが進んでいる施設も増えており、就職先によって収入水準が異なります。

初任給だけで判断するのではなく、手当の内訳やキャリアアップ後の給与水準まで、総合的に確認したうえで判断するのが重要です。

参照元:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag 児童指導員」 2026年4月21日調査時点(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/243)
参照元:イニシアス株式会社採用サイト(https://initias-recruit.jp/child-instructor/267/)

未経験からでも意欲があれば取り組める

児童指導員として採用される方の多くは、最初から全ての業務を任されるわけではありません。入職当初は子どもの見守りや記録業務から始まり、先輩職員の指導のもとでOJTを通じて少しずつ対応力を高めていく流れが一般的です。初日から難しい支援を一人でこなすことは求められないため、未経験からでも無理なくスタートできます。

できる業務が段階的に増えていくことで自信もつき、現場への適応が自然に進む職種です。最初の戸惑いを過度に心配せず、まず現場に飛び込んでみることが、成長への第一歩になります。

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監修
社会福祉法人 恩賜財団東京都同胞援護会
キャリアの選択肢が豊富な、
東京都内に特化した福祉法人
社会福祉法人 恩賜財団 東京都同胞援護会
引用元URL:東京都同胞援護会公式HP (https://doen.jp/recruit/)

東京都同胞援護会は、東京都内で高齢者支援、障がい者支援、保育支援、児童・女性支援の施設を運営する社会福祉法人です。全学部・全学科対象に新卒採用を行っており、法人内研修による資格取得支援、興味がある別事業への異動など、入職後のキャリアチェンジの選択肢も豊富なため、「まだ進路を固めきれていない」という学生の方にもおすすめです。また法人内外に相談窓口を設置するなど、福祉の仕事が未経験の方でも働きやすい環境づくりがされています。